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2011年10月30日

実地試験実施基準(PTS)前書き編その1

これからチェック裏話として、これから実地試験を受ける人のためにお役に立てるような情報を書いていきます。

まず受験生に見てほしいのが、Practical Test Standards(PTS)というFAA版実地試験実施基準です。これは次のサイトでダウンロードできますが、もちろんきちんと製本されて販売もされています。パイロットの試験だけはなく、整備士、運航管理者などのFAAの国家試験の実施基準が明確になっています。

http://www.faa.gov/training_testing/testing/airmen/test_standards/

試験のために訓練するのではない、とは言え、まずは試験に合格しなければフライトもできない、ということも事実です。であれば、試験官が実地試験の時に使用すものを知っていて損はないはずです。

もちろん昔からあったのですが、実際の試験内容は試験官によって異なっていたこともあったようですが、今ではFAAの試験制度を担当する部署からの強い指導と管理により、この基準がきちんと実施されているようです。

今回はPrivate Pilot Airplane Single Engine Landの内容を少し紹介します。上のサイトからPilotのmoreをクリックするとPrivateというのが出てきますね。そのトップにあるAirplaneのものをダウンロードまたは必要があれば購入してください。ダウンロード版はSingle Engine Land, Multiengine Land, Single Engine Sea, Multiengine Seaの4種類が一緒になっていますが、販売用は別々になっていてわかりやすいですよ。

まず表紙の発行日を見て下さい。もし既にPTSを持っているのであれば、この日付を確認してください。試験は常に新しいものを使います。そして、改定されたところを見て下さい。改定内容にもよりますが、そこが新たに追加されていれば、審査時に重要視されることが多いです。これまでの試験のやり方で問題が出てきたから改定されているわけです。FAAとしてはそこは今回からきちんと見ましょう、としているようなもんです。事実地区ごとに開催される試験官会議では最近変更がした箇所をFAAがその経緯も含めて色々議論します。

次にUse of the practical test standards bookというところを見て下さい。ダウンロード版だと4ページです。ここに前述した試験官はこの内容を全部実施しなくてはならない、とかいてあるのです。Plan of actionと書いてあるのが見えますか?これは試験官が試験実施の際に使う試験のシナリオみたいなののです。最初の書類確認、ブリーフィング、オーラル質問、フライト審査課目の順番などが書いてあり、試験官自身が作成するものです。

その審査内容は目次(ダウンロード版では1-iページ)をざっと見るだけで大体の内容は分かります。それ以外に意外と見落としがちなのが、Special emphasis areasというものです。

これは次回に解説します。

たまなは









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