チェックライドin横田基地

FSO

2011年12月25日 22:07

先日クリスマス前に横田基地にてFAA自家用操縦士の実地試験をやってきました。

今回の受験生は男女各1名ずつの2名でそれぞれ今回は初めて(つまり過去に不合格になった事のない)の受験でした。

いつもように受験生との軽い会話で少し和んだところでオーラル試験を始めます。ただでさえ緊張する試験ですから試験官があえて受験生の緊張を和らげるこの時間は実はFAAから指示されている大切な事なんです。

米軍基地の飛行学校の訓練では必ず訓練途中にステージチェックというものがあり、それぞれのステージチェックを通過してきた彼らです。当然技量的にも知識的にも合格レベルに達しているはずです。ですから普段の事をやっていればほとんどの場合合格になるはずです。それでも不合格になる一番の原因は極度の緊張でいつもと違う事をやってしまった、致命的なミスをしてしまう、などです。

オーラルで一般的な事を質問して、その答えに対して更に少し掘り下げて質問する。それらを通して一つの分野に対しての知識の深さがある程度分かります。うわべだけで答えを丸暗記していることもばればれです。ですからオーラル対策では、まず基本の質問と答えを理解することは当たり前ですが、なぜそうなっているのかという背景をきちんと理解しておくことをお勧めします。これは単なる試験対策というわけではなくう、以前も話したBook KnowledgeではなくWorking Knowledgeに変化させるために必要なステップなのです。

二人ともしっかり勉強していて質問していても安心できるものでした。実地試験はというと二人とも緊張しているもののそれでもしっかり手順をおさえて(ほとんどの人がひとり言のように手順をぶつぶついいながらやっています)基本的な操縦はもちろん、途中での雲の様子、地形や空域を意識しながら安全を意識したフライトでした。もちろん合格でした。

二人ともいいクリスマスプレゼントになったと教官と喜んでいるのを見るとこちらまで本当にうれしくなってしまいます。

たまなは

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