2012年02月08日
チェックリストならびに再確認の重要性
おはようございます。上田です。
今朝も冷え込みますねぇ。久々に手がかじかむ感覚を体験しました
今日は、航空機を飛ばしていく上で避けてはならないもの、「チェックリスト」に関して少しみてみようかと思います。
すでに航空機を飛ばしている人はチェックリストとはどういったものかご存じでしょう。ご存じでない人のために簡単に説明しますと、航空機を飛ばしていると飛行前点検から飛行後の駐機作業までの一連の流れを「フェーズ(Phase)」というもので分けることが出来ます。例としてはTakeoff Phase、Climb Phase、Cruise Phase、Descent Phase、Landing Phaseといった具合です。そして、それぞれのPhaseごとにやることが決まっており、それらを順序立ててリストにしたものがチェックリストなんですね。
そんなチェックリストですから、それにのっとって航空機のスイッチ類を操作したりするのは重要なことで、さらにはそのチェックリストに載っているアイテムをしないなんてことは、もってのほかなのです。
ここで、下の画像を見てください。
画質が悪いですが、水上機仕様のセスナが、これから着水しようとしているところが伺えます。見たところ、安定して着陸進入しているように思われます。
もうすぐ着水です。
やけに水しぶきが大きいですねぇ。
!!!
なにが起こったのかをもう一度整理してみましょう。
一枚目や二枚目の画像で注視してほしいのが、フロート(脚に当たる部分)の下に見えている黒い物体。
もうお察しでしょうが、タイヤ(ホイール)です。
この飛行機は水陸両用で、陸上に降りる時にはホイールを下げ、着水の時には抵抗を少なくするためにホイールを格納するのです。
そのホイールを下げた状態で着水してしまった結果が上の画像になるわけです。
これは、チェックリストを怠った、もしくはきちんと行わなかった結果ですね。
私は生徒に教える時には、チェックリストのみならず「Final Check」というものをするように教えています。それは、着陸前のFinal Leg(滑走路に正対した着陸直前の部分)で行うものです。
そのFinal Checkですべきことは、
1. Flaps--------------------________DEGREES(フラップの設定を確認)
2. Landing Gear-----------UPもしくはDOWN AND LOCKEDの再確認(Retractable Landing Gearの場合)
3. Props-------------------HIGH(Adjustable Pitch Propellerの場合)
4. All Checklist------------COMPLETEの再確認
5. Stabilized Approach----ESTABLISHED
このいずれかでも満たせなかった場合には着陸復行(Go Around)するようにするのです。
いずれにしてもチェックリストを怠ったことによる代償は高くつきますね。
下に元のビデオを貼り付けておきます。
このビデオは、米空軍の飛行訓練所で、私が安全講習の時に見せた映像でもあります。
みなさんは同じ間違いをしないように肝に銘じましょうね。
今朝も冷え込みますねぇ。久々に手がかじかむ感覚を体験しました
今日は、航空機を飛ばしていく上で避けてはならないもの、「チェックリスト」に関して少しみてみようかと思います。
すでに航空機を飛ばしている人はチェックリストとはどういったものかご存じでしょう。ご存じでない人のために簡単に説明しますと、航空機を飛ばしていると飛行前点検から飛行後の駐機作業までの一連の流れを「フェーズ(Phase)」というもので分けることが出来ます。例としてはTakeoff Phase、Climb Phase、Cruise Phase、Descent Phase、Landing Phaseといった具合です。そして、それぞれのPhaseごとにやることが決まっており、それらを順序立ててリストにしたものがチェックリストなんですね。
そんなチェックリストですから、それにのっとって航空機のスイッチ類を操作したりするのは重要なことで、さらにはそのチェックリストに載っているアイテムをしないなんてことは、もってのほかなのです。
ここで、下の画像を見てください。
画質が悪いですが、水上機仕様のセスナが、これから着水しようとしているところが伺えます。見たところ、安定して着陸進入しているように思われます。
もうすぐ着水です。
やけに水しぶきが大きいですねぇ。
!!!
なにが起こったのかをもう一度整理してみましょう。
一枚目や二枚目の画像で注視してほしいのが、フロート(脚に当たる部分)の下に見えている黒い物体。
もうお察しでしょうが、タイヤ(ホイール)です。
この飛行機は水陸両用で、陸上に降りる時にはホイールを下げ、着水の時には抵抗を少なくするためにホイールを格納するのです。
そのホイールを下げた状態で着水してしまった結果が上の画像になるわけです。
これは、チェックリストを怠った、もしくはきちんと行わなかった結果ですね。
私は生徒に教える時には、チェックリストのみならず「Final Check」というものをするように教えています。それは、着陸前のFinal Leg(滑走路に正対した着陸直前の部分)で行うものです。
そのFinal Checkですべきことは、
1. Flaps--------------------________DEGREES(フラップの設定を確認)
2. Landing Gear-----------UPもしくはDOWN AND LOCKEDの再確認(Retractable Landing Gearの場合)
3. Props-------------------HIGH(Adjustable Pitch Propellerの場合)
4. All Checklist------------COMPLETEの再確認
5. Stabilized Approach----ESTABLISHED
このいずれかでも満たせなかった場合には着陸復行(Go Around)するようにするのです。
いずれにしてもチェックリストを怠ったことによる代償は高くつきますね。
下に元のビデオを貼り付けておきます。
このビデオは、米空軍の飛行訓練所で、私が安全講習の時に見せた映像でもあります。
みなさんは同じ間違いをしないように肝に銘じましょうね。
Posted by FSO at 11:11│Comments(0)
│飛行機小話