沖縄のベンチャー企業 FSO代表・玉那覇のお仕事日記

引き続き日本航空機操縦協会（JAPA）の講習会についてです。

昨日はJAPA沖縄支部総会に引き続き「出前講座」が開催されました。

講師は独立行政法人電子航法研究所の新井さんと宇宙航空研究開発機構（JAXA）の又吉さんでした。

新井さんは「パパ、南極へ行く」の著者でタイトル通り南極に越冬隊として参加された方です。講義最初はその南極のお話しでしたが、工学博士・気象予報士という堅いイメージの話ではなく、何度も小学校で講演されている経験から非常に分かりやすく面白く参加者全員が一気に引き込まれていった感じでした。今度ぜひ本を購入して読んでみたいと思います。

南極のお話しの後は、参加者全員がパイロット、JAPAの出前講座ということで、「航空気象の見える化について」という講演でした。地上天気図から上層天気図、あらゆる数値データを気象の専門家は頭の中でまとめて大きな立体としてイメージできるように経験上なっています。そのイメージを3Dでパソコン上で簡単に表示させる事ができる画期的なプログラムを新井さんは開発され一部についてはネット上で無料で公開しています。気象の勉強にも大変役立つものと思います。

又吉さんは「航空機の後方乱気流について」という講演でした。後方乱気流の性質、遭遇するとどうなる、将来の管制間隔はどうなるという内容で普段フライトしていて理解していたようでしていなかった、というのが正直な感想です。今後の訓練と試験に活用していきたいです。

質疑応答も活発に行われ盛況裏に終了しました。

講師の先生方のご協力で当日配布された資料がJAPA沖縄支部のホームページにてダウンロードすることができます。ぜひ興味のある方、特にパイロットであれば必見の資料です。気象の3Dプログラムの利用方もそちらの方から確認できます。

昨日に引き続き宣伝になりますが、JAPA会員はこのような素晴らしい講演が無料で参加できます。

たまなは