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2011年10月26日
初フライト
こんばんは。上田です。
タイトルの「初フライト」というのは、もちろん私自身に関することではありません。
というのも本日、嘉手納の方で生徒とフライトをしてきたのですが、その彼にとっての初フライトだったのです。
初の生徒と飛ぶというのは教官にとってもやることが多いのですが、初フライトを体験している当の生徒にとってもやることが多く感じられるのは当然でしょう。
現実に、本日のフライトの所要時間は全部で5時間弱でした。
その内訳を聞くとびっくりしてしまうかもしれませんが、実際のフライトをしていた時間(エンジンがかかっていた時間)はたったの1時間です。
では、残る時間は何をしていたかというと、はじめの1時間半強は天気の確認や飛行機の検査状況の確認など。初めて飛ぶ生徒というのは、もちろん何をすれば良いかわからないので、教官と1対1で手順を追って確認して行くわけです。これは、通常、慣れた人がすれば30分ほどで終わるもの。
そして、次の1時間強は飛行機そのものの飛行前点検。これも慣れた人が行うと30分もかからないもの。
そしていざフライト。本日はちょうど1時間でした
内容はイントロ・フライトとして、水平直進飛行、旋回、上昇、降下といった基本的な部分。
フライトが終わると、給油、そしてパーキング。この部分でも初めてだと30~40分ほどかかる。手馴れた人に任せると10分から15分ほど。
そして、飛行後のデブリーフィング。こちらはフライト毎で所要時間は違いますが、本日は20分ほど。
というわけで、全行程5時間弱となったわけです。
初フライトが終わってから私がいつも生徒に聞くことが「What do you think about the flight?(フライトはどうだった?)」です。多くの生徒は「よかった」と言ってくれるのですが、本日の生徒は違いました。開口一番に「It was scary.(怖かった。)」と言ったのです。フライトを楽しいものにするのも教官の仕事であるため、どういった部分が怖かったのかは知る必要があります。そこで彼から得られた答えは「飛行機に慣れていないから」ということでした。もちろん自分で飛ばしたことのない人にとっては地に足のついていない状態はあまり心地よい状態ではないかもしれません。ただ、飛行機という乗り物は適切に運行が行われると非常に安全な乗り物でもあります。それを彼や、これからパイロットになろうとする人たちにわかってもらうのが私の仕事であり、そして私はそれにやりがいを感じています。彼も「怖かった」と言うだけではなく、「乗っていたらだんだんと楽しめるようになっていた。」と言ってくれたので一安心です
私が初めて飛んだときのことはいまだに覚えていますが、4人乗りの小型機がスッと地面を離れたときのそれは感極まるものでした。そのときの教官は初フライトから離陸を私に任せてきたのですが、スロットルを前に動かしてから飛行機が浮かび上がるまでの時間が非常に短く感じられました。それだけ緊張していたのだと思います
今日の彼は、その今までに自分の体験したことない感覚に初めは恐怖を感じてしまったのでしょう。これから数回も飛べばそれも無くなるのではないかな、と期待しています。そして、これからの訓練課程で、楽しみもありそして苦難も乗り越えていかなければならないと思います。私は教官としてできるだけのことを彼に伝え、そして彼にはフライトの楽しみを分かち合える一人になってほしいものです。
タイトルの「初フライト」というのは、もちろん私自身に関することではありません。
というのも本日、嘉手納の方で生徒とフライトをしてきたのですが、その彼にとっての初フライトだったのです。
初の生徒と飛ぶというのは教官にとってもやることが多いのですが、初フライトを体験している当の生徒にとってもやることが多く感じられるのは当然でしょう。
現実に、本日のフライトの所要時間は全部で5時間弱でした。
その内訳を聞くとびっくりしてしまうかもしれませんが、実際のフライトをしていた時間(エンジンがかかっていた時間)はたったの1時間です。
では、残る時間は何をしていたかというと、はじめの1時間半強は天気の確認や飛行機の検査状況の確認など。初めて飛ぶ生徒というのは、もちろん何をすれば良いかわからないので、教官と1対1で手順を追って確認して行くわけです。これは、通常、慣れた人がすれば30分ほどで終わるもの。
そして、次の1時間強は飛行機そのものの飛行前点検。これも慣れた人が行うと30分もかからないもの。
そしていざフライト。本日はちょうど1時間でした
内容はイントロ・フライトとして、水平直進飛行、旋回、上昇、降下といった基本的な部分。
フライトが終わると、給油、そしてパーキング。この部分でも初めてだと30~40分ほどかかる。手馴れた人に任せると10分から15分ほど。
そして、飛行後のデブリーフィング。こちらはフライト毎で所要時間は違いますが、本日は20分ほど。
というわけで、全行程5時間弱となったわけです。
初フライトが終わってから私がいつも生徒に聞くことが「What do you think about the flight?(フライトはどうだった?)」です。多くの生徒は「よかった」と言ってくれるのですが、本日の生徒は違いました。開口一番に「It was scary.(怖かった。)」と言ったのです。フライトを楽しいものにするのも教官の仕事であるため、どういった部分が怖かったのかは知る必要があります。そこで彼から得られた答えは「飛行機に慣れていないから」ということでした。もちろん自分で飛ばしたことのない人にとっては地に足のついていない状態はあまり心地よい状態ではないかもしれません。ただ、飛行機という乗り物は適切に運行が行われると非常に安全な乗り物でもあります。それを彼や、これからパイロットになろうとする人たちにわかってもらうのが私の仕事であり、そして私はそれにやりがいを感じています。彼も「怖かった」と言うだけではなく、「乗っていたらだんだんと楽しめるようになっていた。」と言ってくれたので一安心です
私が初めて飛んだときのことはいまだに覚えていますが、4人乗りの小型機がスッと地面を離れたときのそれは感極まるものでした。そのときの教官は初フライトから離陸を私に任せてきたのですが、スロットルを前に動かしてから飛行機が浮かび上がるまでの時間が非常に短く感じられました。それだけ緊張していたのだと思います
今日の彼は、その今までに自分の体験したことない感覚に初めは恐怖を感じてしまったのでしょう。これから数回も飛べばそれも無くなるのではないかな、と期待しています。そして、これからの訓練課程で、楽しみもありそして苦難も乗り越えていかなければならないと思います。私は教官としてできるだけのことを彼に伝え、そして彼にはフライトの楽しみを分かち合える一人になってほしいものです。
Posted by FSO at 22:54│Comments(0)