2010年12月05日

レーダーパターン

FSOのシミュレーターは、パイロット席の右後方に教官卓が置かれ、そこで気象状態や機体の故障、現在位置の移動などの操作を行っています。また、パイロット席と教官席にはインターコムを設置し、実際の無線交信が模擬できるようになっています。

無線交信を頻繁に行う飛行は、何といっても計器飛行方式(IFR)でしょう。私達が実機を飛ばす際は、嘉手納飛行場と普天間飛行場の場周経路(長方形の、飛行場内を周回するコース)を拡大したような経路をレーダー誘導で飛行する、通称「レーダーパターン」により、各種計器進入方式を練習します。

詳細は省きますが、上昇から旋回、水平飛行、降下旋回、最終進入への誘導など、IFRのエッセンスが盛り込まれたレーダーパターン、正味20分程度で実施できるでしょうか。ちょっと通な体験をご希望の方は、担当教官にお尋ねください。悪天候の空の中、離陸から進入、着陸まで、教官が管制官役となって最終コースまで誘導します。目の前が見えない「道なき道」を進むスリルをご堪能ください。

(Ichi)


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